【特集・直撃インタビュー】Aurender初のポータブルオーディオデバイスが展示!株式会社エミライ

【特集・直撃インタビュー】Aurender初のポータブルオーディオデバイスが展示!株式会社エミライ


第2回目となる今回のインタビューは、株式会社エミライ 島さんにお伺いしました。 ポタフェス前日に発売予定の新製品等をご紹介いただきます。

Aurender初のポータブルオーディオデバイスとなる「FLOW」

――今回のポタフェスで展示予定の製品を教えてください

Aurender 「FLOW」

今回のポタフェスでは、Aurender 「FLOW」を展示いたします。Aurenderというブランドに馴染みの無い方もいらっしゃると思いますので、まずは簡単にブランドについてご紹介させて頂きます。

Aurenderは2010年に韓国で設立されたブランドで、元々はwidea labという会社のブランドでした。設立当初からオーディオ再生用のメディアサーバー、いわゆるネットワークトランスポートを中心とした製品を世に送り出してきましたが、より優れた製品を研究・開発するため、TVLogic社のスマートオーディオ部門として2012年に再出発しています。Aurenderというブランド名は、オーディオとレンダラー(出力、再生の意味)を掛けて名付けられており、得意とするオーディオトランスポート関連製品を中心に、ピュアオーディオのユーザーに認められ、瞬く間に知名度を上げていきました。

そんなAurenderから、初めてのポータブルオーディオデバイスとなる「FLow」が11月26日に国内発表となりました。5月にミュンヘンで開催されたオーディオショー「HIGH END」で試作品の展示を行っていましたので、ようやく国内で発表する事ができました。 

日本におけるポータブルオーディオは、電車などでの移動の間に聴くイメージですが、海外ではカバンの中に入れて持ち運びが出来ればポータブルオーディオと呼びます。日本のお客様には「FLOW」をポータブルオーディオと呼ぶには少し違和感があるサイズかもしれませんが、海外では移動の間に聴くために注文しているユーザーもいるようです。 

「FLOW」はAurender初のDAC/AMPであり、初のポータブルデバイスです。「FLOW」の開発背景には、ユーザーから多く寄せられた「AurenderのDACを作ってほしい」という声がありました。 開発にはメディアサーバーのデジタルデータ転送で培った技術を応用しています。

――DAC/AMPとしては珍しくmSATAスロットを搭載していますよね

まず、「FLOW」開発に当たりAurenderの開発者が不便に感じていたのがPCの容量の問題でした。ノートPCなどと接続して使用するポータブルデバイス(USB/DACなど)には一般的にデータを記憶する機能がありません。ところが、最近のノートパソコンは高速起動が当たり前となり、容量よりも速度を重視してSSDが採用されています。SSDは容量が大きいものは高価で、実際に販売されているPCを見るとハイエンドモデルでも1TB位までを上限としていますし、少し前のノートパソコンは容量128GB以下のSSDを搭載しているものもあります。


 実際、PCのSSDにハイレゾ音源を入れると容量不足を感じる事が多く、音源の大容量化が急速に進んでいる昨今のデジタルオーディオは、音源の保有方法に悩まされる事が多くあります。 PCに外付けのHDDを付けて容量を増やす事もできますが、外付けHDDを付け、さらにUSB DACも接続したらUSBポートが埋まってしまうケースもあります。 

そこで、実際に使用する事を想定し、「FLOW」はSSD(mSATA)を搭載できるようになっています。USB3.0を採用することで、PCでの使用時に転送のスピードを最高水準に保ちながら、容量不足にも悩まされず音楽を楽しむことが出来ます。

――性能について詳しく教えてください

DSD5.6MHz、PCM32bit/384kHzまでの音源再生に対応しています。DACチップにはESS Technology社のES9018K2Mを採用しており、ヘッドホンアンプ部にはA級動作の回路を採用しています。全体を通じて設計面で重視したのは、ESSのDACから出力された信号を極めて低い歪率のままヘッドホン出力まで伝送することだったようです。これに加えて世界中のハイエンドオーディオメーカーと親交を深めリファレンスに採用されているAurenderだからこそ可能な音のチューニングですね。初めてのDAC製品とは思えないハイレベルなサウンドだと思います。音決めをする人間と開発者とが一体となって取り組むことにより、音質もスペックも高次元に保つことができています。

ボディはアルミ削り出しで作られており、ボリューム動作も含め、手触りなどのフィーリングを重視するとともに、内部基板の振動対策やノイズ対策を施しています。ピュアオーディオ直系のリファレンスサウンドはぜひご試聴頂きたいです。

操作もボタンの数なども少なく、シンプルさを保ちながら高い操作性が得られる様に作られています。例えば、サイドパネルのスイッチは、HIDと呼ばれる機能を持っており、iTunesやAudirvana、foobar2000などの音楽再生ソフトウェアと連動します。

本体中央にあるディスプレイの周りにあるボリュームはデジタルボリュームのコントローラーになっています。DAC内蔵のデジタルボリュームですので、ボリュームを絞ってもギャングエラーが全く出ません。デジタルボリュームならではのギミックもあり、リングを回す速度で加速度的にボリュームをコントロールすることが出来ます。

個人的にはカスタムIEMなどの高能率なイヤホンとの組み合わせも是非楽しんでいただきたいですね。ノイズ感が全く無く、セパレーションの良いサウンドを楽しんでいただけると思います。また、本体にはバッテリーを内蔵しているので、iPhoneやPCと接続しても電源を浪費しないのも特徴の一つです。 最大7時間ほど動作します。

イベント会場限定で256GBのSSDが

――ポタフェスの出展内容について教えてください

エミライブースではResonessence LabとAurenderの2つのブランドを展示する予定です。Aurenderでは「FLOW」をイベント会場限定で256GBのSSDを内蔵した特別モデルを販売予定です。イベントのみでの限定品、ぜひこの機会に会場でご購入頂ければと思います。

Resonessence Labでは新製品「HERUS Plus」を展示予定です。「HERUS Plus」についての仕様などの詳細は、後日ご案内いたします。
デジタルオーディオ分野において、先進的な技術と優れた音質でトレンドを作っている二つのブランドをご体験・ご試聴いただけます。 

――最後にご来場されるお客様に一言お願いします

株式会社エミライ 島様

今回のポタフェスではなんとか新製品発売のタイミングが合いまして、次世代のデジタルオーディオ機器をお客様に楽しんでいただくことができそうです。

ぜひ弊社ブースにお立ち寄りいただき、良質なサウンドをご体験頂ければと思います!

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