【特集・直撃インタビュー】50年の歴史が語るスピーカー技術を応用した製品づくり。KEF JAPAN

【特集・直撃インタビュー】50年の歴史が語るスピーカー技術を応用した製品づくり。KEF JAPAN

KEF - B1 8

今回は、KEF JAPANの奥山様に、ポタフェスでの見どころについてインタビューを行いました。

50年近く続くブランド力

――ポタフェスに展示する製品のご紹介をお願いいたします。

KEF M500KEFは1961年に設立されたイギリス・ケント州に本社を構えるスピーカーメーカーで、BBCの電気技術者だったレイモンド・クックによって設立されました。KEFがイヤホン・ヘッドホンの販売を始めたのはここ数年で、50年近く
スピーカーを作り続けてきたブランドです。

KEFのイヤホン・ヘッドホンには、KEFのスピーカーの技術が多くに取り入れられています。

KEFのスピーカーの優れた技術の一つに「Uni-Q」というものがあります。2Wayのスピーカー等では、ツィーターユニットがフルレンジのユニットの上に付いている事が殆どです。音の出る位置が違うので、音源がしっかりと点で合わないとKEFは考えています。そこで、KEFでは「Uni-Q」という技術を開発しました。2つの異なるレンジをもつユニットのコーンを同軸上に配置しています。ツイーターの位置を音響芯に合わせた位置に計算して配置する事で、しっかりと音像を表現する事を可能としています。KEFのスピーカーには「スピーカーの三角点の試聴」は当てはまりません。KEFは音響芯を合わせることで、120度くらいのツイーターの音が広がるように設計されています。

スピーカーの技術を落とし込んだイヤホン・ヘッドホン

ネオジウム採用ダイナミック型ドライバー。パッドは形状記憶を採用。スピーカーの話を踏まえ、イヤホン・ヘッドホンについて話していきたいと思います。

KEFブランドのイヤホン・ヘッドホンの開発に関しては、イギリスにヘッドホン専門チームを作った事に始まります。このチームは10年近くイヤホン・ヘッドホンの開発を行っていました。KEFの目指すイヤホン・ヘッドホンにおける音質は、頭の中心に音が定位するのではなく、頭の周りに音が広がるような音です。その音を実現するために、スピーカーで使用していた技術を落とし込んでいます。

例えば、ドライバーのマグネット。KEFのスピーカーの多くにネオジウムマグネットを採用しています。このマグネットの小型化に成功し、スピーカーの様な強力な磁力をもつドライバーを作り上げる事ができました。ボイスコイルにはCopper Clad Aluminium wireを採用しています。これはスピーカーで使用されるボイスコイルと同じ素材です。M500はスライダーが無段階で調整できる様にしていたり、耐久性を上げ制振作用もあるアルミを使用したり、形状記憶のパッドを採用し、メガネを掛けている方でもご使用頂ける様にしたりと、実際に使用する方の事を考えて設計をしています。

ケーブルは本体から着脱が可能KEFのイヤホン M200では、COMPLY Ts-500を追加したモデルを出します。低反発イヤーピースで定評のあるCOMPLYを追加して、より多様な装着に答えられるようにしています。

M200はDualDinamicDriver 2Wayのイヤホン。こちらもUni-Qに近い構造をしていて、耳に近い方にツイーターを設置しています。同軸点音源に近い音の鳴り方をするようにしています。ぜひご試聴頂ければと思います。

KEFの原点、スピーカーの展示もポタフェスで

――ブースについてお聞かせください。

M200COMPLY、M500を中心に展示します。

今回のポタフェスではスピーカーの展示も可能との事ですので、KEFの音をご体験頂ける様にスピーカーも展示予定です。X300-A Wireless等の気軽に楽しめる、高音質なスピーカーを展示する予定です。

地下では音出しが可能との事ですので、KEFのイヤホン・ヘッドホン、さらにスピーカーの音をより多くの方にご体験頂ける様なブースにしたいと考えています。また、スタンプラリーなどにも景品をご提供しておりますので、ぜひ挑戦してKEF
グッズを手に入れてください!

地下一階KEFブースにてお待ちしております。

――ご来場いただく方に一言お願いいたします。

KEF JAPAN 奥山様オーディオを知らない方(スピーカーを知らない方)にも、イヤホン・ヘッドホンを通してスピーカーにもご興味をお持ちいただければと思います。ブックシェルフスピーカーが人気で、LS50はとても人気のあるスピーカーとなりましたが、スピーカーも小型で良い音が出る様になってきています。イヤホン・ヘッドホンだけでなく、スピーカーでも音楽を楽しんでいただければと思います。

秋葉原はオーディオ屋さんもたくさんありますので、イベントにお立ち寄りいただいて、秋葉原でオーディオ散策していただければと思います。

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