【特集・直撃インタビュー】ポタフェス初日に新製品発売!Blue Ever Blue
今回はポタフェス初日に新製品を発売する、シースピリッツ合同会社 桑原様にお話を伺いました。
知る人ぞ知るコアなブランド
――まずはBlue Ever Blueについて詳しく教えてください
Blue Ever Blueは、アトランタにいた音響エンジニアのプラマー兄弟によって立ち上げられたブランドです。
JAZZをこよなく愛する彼らが、自身の耳を満足させるサウンドを研究し、『”HDSS®=High Definision Sound Standard" 』に辿り着きます。HDSS®を一言で表せば、どのような環境下でも歪や濁りのない自然な音の再生を低コストで実現する技術であると言えます。この技術によって表現される音は自然な臨場感と心地良さをもたらし、長時間の使用においても聴き疲れが非常に少ないのが特徴です。
別の言い方をすれば、HDSS®が求めるものはエキサイティングな音質や非日常的なリスニング体験ではなく、音楽や映画が日常にありそれらをじっくりとリラックスして楽しむための一つのツールでありたいと言うことです。こうした志向は、JAZZが街中にあふれているアメリカ南部にルーツがあるからこそのものだと思います。
もともとHDSS技術は中級クラスのホームオーディオ製品に搭載されていましたが、Blue Ever BlueはこのHDSSの音をより多くの方に聞いていただくべく、ポータブルオーディオ向けに低価格で提供できるようにするために起こした会社です。868B、866B、328Rなど、2010年頃から製品展開を開始し、アメリカの専門家からとてもユニークな音を評価されていました。
台湾に支社を持っており、基本設計はアメリカ、製造設計は台湾で行っています。アメリカと台湾で徐々に知られるブランドとなっています。
日本への導入は、2012年に台湾の展示会で偶然Blue Ever Blueを見つけたのがきっかけでした。興味本位で聴いてみると値段の割にとても心地のよい音を鳴らすイヤホンだと感じ、できればこの技術とブランドを日本に紹介したいと輸入を始めたんです。最初の1年はそれこそ手作業でのプロモーション活動を続けていましたが、聴いていただいた方から徐々に口コミで広がり、取り扱い店舗も増え、メジャーでは決してありませんが知る人ぞ知るブランドとなりました。
発売したての新商品に加え、来年発売予定の未発売製品も
――ポタフェスに展示予定の製品についてお願いします
328R、868B、878、今回発表した1001、間に合えば来年発売予定の833を展示予定です!
これまでBlue Ever Blueのイヤホンに対しては、量感のある低域、音場の広さを評価されてきた一方、中音域を聞くのには物足りないという声も少なからずいただきました。装着感の部分でも日本を中心にやや厳しいご意見をいただいていました。そこで、ボーカル域もしっかりと前に出せ、装着感ももっと優れたイヤホンを作ろうと1001の開発コンセプトが決まりました。ETLモジュールを2つ搭載している本モデルは、中音域の素直さをより表現できるイヤホンとなっています。ただし、いたずらに解像度を追ったモデルではなく、あくまでも音の存在感を前に出すタイプのイヤホンですので、ひょっとしたらユーザーの方の好みは分かれるかも知れません。
フラットケーブルを採用し耐久性をより高め、製品としての信頼性も上がっています。なるべく長く使っていただけるように、機械的な設計を見直しました。また、ブランド名にブルーが入っていますがブルーのカラーがなかったので、日本から強く要望してブルー系のカラーを追加しました(笑)
その他にも来年登場するモデルも展示予定です。2001は次のポタフェスには間に合うと思いますが、2ドライバー+2ETLモジュールで特に高音域の伸びやかさを格段に向上させることを目指しています。
833は866の後継機種に当たるモデルです。833は1001以上に低域を抑えて中高音を明確に出すというコンセプトのイヤホンです。カラーもPOPになりますし、価格帯も¥3,000-台予定していますので、868Bに並ぶエントリーモデルという位置づけになります。
――ポタフェスブースについて教えてください
各製品の試聴機を揃えて、どのモデル、どのカラーでもお手に取っていただければと思います。ご自身のプレイヤーをお持ちになるかと思いますが、こちらでも様々な音源お持ちしていますので、ぜひご試聴ください。
1001はポタフェス初日が発売日となります!ぜひこの機会にご試聴いただき、ご購入いただければと思います。
比較的リーズナブルな価格設定を行うのも、Blue Ever Blueの重要なポリシーです。これは、より多くの方にHDSSを感じていただきたいというプラマー兄弟や当社の強い願いを反映したもので、ごく普通の音楽ファン・映画ファンの方々にぜひ気軽にHDSSサウンドをに楽しんでいただきたいと考えております。
――最後にご来場される方に一言お願いします
5分、10分でも結構ですので、新製品を中心にご試聴いただければと思います。今後の開発予定のモデルやロードマップ等も、お尋ねいただければできる限り情報提供いたします。ブーススタッフにお気軽にお話いただければと思います。メーカーサイドは社交辞令でも何でもなく日本のユーザーを髙くリスペクトしており、製品や技術に関するご意見を聞きたがっています。実際に、878や1001及び開発中のすべての製品については、日本からの意見や要望が多く取り入れられています。音、デザイン、傾向など何でもよいのでぜひご意見・ご感想を頂戴できれば大変嬉しく思います。
従来のダイナミック型イヤホンに留まらず、まだ試作レベルですがBA型やヘッドフォンも開発項目に上がっています。Blue Ever Blueというブランドを共に育てていただければ、これに勝る喜びはありません。
会場でお待ちしております。